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遺族厚生年金をもらっている方が老齢厚生年金ももらえるようになった時の選択、併給調整について

 

年金は、原則一人一年金で同じ支給事由のものは併給されますが、異なる支給事由のものは選択となります。ですが、例外もいくつかあります。それらも含めご説明していきたいと思います。

 

1.同じ支給事由のものは併給、異なる支給事由のものは選択

年金は、原則一人一年金で同じ支給事由のものは併給されますが、異なる支給事由のものは選択となります。ですが、例外もいくつかあります。それらも含めご説明していきたいと思います。

 

@遺族厚生年金をもらっている方が60歳以降に特別支給の老齢厚生年金をもらえるようになったケース

 

65歳前に支給される特別支給の老齢厚生年金と遺族厚生年金は支給事由が異なるため併給されません。ですので、どちらか自分にとって有利な方を選ぶことになります。年金事務所でどちらの年金が有利が試算してもらうといいでしょう。年金を選択する際は「年金受給選択申出書」を年金事務所へ提出します。

 

また、年金の受給資格要件の原則25年が確認できた方には特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢前に「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」が送られてきます。そのとき、遺族厚生年金をこのままもらい続ける方は「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」を提出しなくてもいいと考えるかもしれません。しかしこの時点で「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」を提出しておくことをお勧めします。なぜならば、65歳になると65歳から支給される老齢厚生年金と老齢基礎年金の請求をしますが、「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」を提出しておくことにより、65歳時は日本年金機構から送付されるハガキを返送すればいいからです。

 

A65歳以後に支給される老齢厚生年金と遺族厚生年金は一番有利なパターンを選択

 

65歳以降は支給事由の異なる年金でも併給できることがあり、遺族厚生年金+老齢基礎年金の組み合わせもそのひとつです。

 

配偶者が亡くなった場合、以下の3パターンから最も額の多いものを選びます。

 

1)自分の老齢厚生年金の額

 

2)遺族厚生年金の額

 

3)遺族厚生年金の3分の2+老齢厚生年金の2分の1の額

 

3)は配偶者が亡くなった場合のみ選べるパターンです。

 

実際の支給方法をみてみます。例えば1)で計算した老齢厚生年金の額が80万円、2)で計算した遺族厚生年金の額が100万円、3)で計算した額が90万円だとしますと、2)で計算された100万円の遺族厚生年金が支給されます。ただ、100万円の内訳はまず自分の老齢厚生年金の80万円が優先的に支給され、残りの20万円が遺族厚生年金として支給されます。

 

 

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