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生きづらさとどう向き合う〜聴覚障害を理解するA最良語音明瞭度

聴覚の障害の程度を判定するには純音による聴力レベル値を測る必要があります。

 

純音による聴力レベル値での聞こえを調べ、語音による聴力検査値で言葉の聞こえを調べます。例えば、500ヘルツの音が60デシベルで聞こえるというのは聴力レベル検査で測ります。しかし、言葉の聞こえ方、「あ」「か」「し」「た」などの言葉を聞き取る力、「あ」はよく聞こえるけど、「し」は大きな音でも聞こえないなど、言葉の聞こえ方については聴力レベル検査ではわかりません。そこで、語音による聴力検査をすることが必要になります。検査の仕方はヘッドフォンをつけ、異なる大きさの音の言葉を聞こえたら紙に書き取っていくというものです。その書き取った言葉の正答率から言葉の識別能力を導きだします。
                  

 

語音明瞭度=正答語音数/検査語数×100(%)

 

この、語音明瞭度検査により最も高い数値を最良語音明瞭度とします。なぜ、最高の数値を語音明瞭度にするかというと、補聴器をつけて言葉を聴きやすくするするには語音明瞭度がある程度の数値以上である必要があるからです。

 

国民年金・厚生年金保険 障害認定基準を見てみましょう。

 

障害の程度 障害の状態
1級 両耳の聴力レベルが100デシベル以上のもの
2級 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの
  身体の機能の障害が前各号と同程度以上、かつ、日常生活が著しい制限を受ける、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度☆
3級 両耳の聴力が、40センチメートル以上では通常の話し声を理解することができない程度☆
障害手当金 一耳の聴力が、耳殻に接しなければ大声による話を理解できない☆

 

☆身体の機能の障害が前各号と同程度以上、かつ、日常生活が著しい制限を受ける、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度とは、両耳の平均純音レベル値が80デシベル以上、かつ、最良語音明瞭度が30パーセント以下のものをいいます。

 

ここで、最良語音明瞭度が30パーセント以下と記述があります。
最良語音明瞭度が30パーセント以下というのは補聴器をつけても言葉がうまく判別できないレベルとなります。

 

さらに、3級の40センチメートル以上では通常の話し声を理解することができない程度とは
@両耳の平均純音聴力レベル値が70デシベル以上
A両耳の平均純音聴力レベル値が50デシベル以上で、かつ、最良語音明瞭度が50パーセント以下のものをいいます。

 

またここで、最良語音明瞭度が50パーセント以下と最良語音明瞭度がでてきましたね。
この最良語音明瞭度が50パーセント以下の場合は補聴器を装着すれば言葉は良く判別できるようになるのでしょうか?補聴器屋さんや、耳鼻科の先生のサイトの記述によりますと、最高語音明瞭度は60パーセント以上ないと、補聴器を装用してもあまり意味がない(日常会話ができない)らしいです。

 

そうすると、障害認定基準の2級と3級は補聴器を装用しても日常会話が困難であることを想定した基準であると考えられます。

 

ただ、最良語音明瞭度が55パーセントの方は障害認定基準上、3級と認定されない可能性が出てくるわけですが、その方は障害年金ももらえない、かといって補聴器もあまり有効に働かないとなると、日常生活とても困難なのではないでしょうか?

 

障害認定基準も、もう少し実態に即したものであるべきと思われます。

 

 

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