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そしゃく・嚥下機能の障害

今回は、そしゃく・嚥下機能の障害について書いてみようと思います。
そしゃくとは、口の中に食べ物を入れ細かく噛み砕いて唾液を分泌させて消化しやすくし、嚥下(えんげ)とは、噛み砕いたものを、口の中から咽頭、食道を経て、胃へ送り込む一連の流れをいいます。
この一連の動作に障害があると、飲食したものがしっかり噛み砕けなかったり、飲み込めないなどの障害が生じてきます。

 

国民年金・厚生年金保険 認定基準 第5節 そしゃく・嚥下機能の障害によりますと、そしゃく・嚥下機能の障害は、歯、顎(顎関節も含む)、口腔(舌、口唇、硬口蓋、頬、そしゃく筋等)、咽頭、喉頭、食堂等の気質的、機能的障害(外傷や手術による変形、障害も含む。)により食物の摂取が困難なもの、あるいは誤嚥の危険が大きいものとあります。

 

以下、そしゃく・嚥下機能の障害の原因をみていきましょう。

 

そしゃく・嚥下機能の障害というと高齢者を思い浮かべがちですが、新生児から高齢者まで幅広い年齢層でこの障害をお持ちの方はおります。
また、先天的である場合、後天的、加齢を原因とするものなど、原因は様々です。
新生児の頃の嚥下障害の原因には、脳性まひやダウン症、また、先天的に口など食べる機能に異常がある、脳に外傷を受けてそしゃく、嚥下に障害が起きてくることもあるようです。

 

成人においても、脳血管疾患が原因でそしゃく・嚥下に障害を残す方が多いようです。また、パーキンソン病、ギラン・バレー症候群等の神経・筋疾患によっても引き起こされます。

 

そして、高齢期になると加齢によりどうしても様々な機能が低下し、筋力も衰えてきます。また、歯も欠けてきてそしゃく機能も低下してきます。さらに、高齢期になると薬剤による副作用でもそしゃく・嚥下の障害が起こることがあるそうです。

 

ただ、こういったそしゃく・嚥下の障害が起きても、リハビリにより改善されることもあるようです。しかし、改善されないこともあるようで、そしゃく・嚥下障害の症状が障害認定基準にあてはまるようであれば、障害年金を請求してみるのもいいでしょう。

 

以下,等級表です。

 

障害の程度

障害の状態

2級

そしゃくの機能を欠くもの

3級

そしゃくの機能に相当程度の障害を残すもの

認定基準

 

そしゃく・嚥下機能の障害は1級は無く2級が一番重い等級ということがわかります。

 

2級のそしゃく・嚥下の機能を欠くものとは、流動食以外は摂取できない口から食物を摂取することができない、口から食物を摂取することが極めて困難なものをいいます。
        ↓
食べ物をこぼさず食べることができないため、人の介助が必要である、又は、一日の大半の時間を食事に費やすことが必要な程度をいいます。

 

3級のそしゃく・嚥下の機能に相当程度の障害を残すものとは、口から食事を摂る事のみでは十分に栄養を取れないため、ゾンデ栄養※の併用が必要である、又は、お粥のみ、or軟菜以外は食べることができない程度をいいます。 ※ゾンデ栄養・・・鼻から胃へカテーテルなどで栄養物を注入する方法。

 

そしゃく・嚥下の障害は、歯の障害によっても起こりますが、その場合は治療を行って、それでもなお、障害が生じる場合にその結果により認定を行います。

 

以上、そしゃく、嚥下障害についてみてきましたが、噛むということは老化の防止にもつながるようです。私たちは、高齢になる前から噛む事を意識して生活する必要があるかもしれません。

 

また、そしゃくの重要性についても書いてみたいと思います。