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呼吸器疾患による障害A肺結核〜症状

前回は、肺結核とはどのような病気かということをみていきましたが、今回は、肺結核の症状と、国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第10節 呼吸器疾患による障害の肺結核の認定要領を確認していきたいと思います。

 

肺結核の初期症状は風邪の症状に似ています

 

肺結核の初期の症状は風邪の症状に似ていて、咳や発熱などがあります。また、よい時と悪いときの症状が繰り返すということも風邪と異なります。症状が2週間以上続いたら、病院で受診したほうがいいでしょう。

 

肺結核の検査はどのように行うか

 

では、肺結核に感染しているかどうかは、どのような検査でわかるのでしょうか?

 

まず、病巣を発見するために画像検査を行います。これには、主に、胸部X線検査胸部CT検査を行います。
胸部X線検査を行うことにより病巣は白い影として映ります。さらに胸部CT検査は空間解像力が高くより明確に結核の病変を見ることができます。

 

結核で障害年金を請求する際には診断書に必ず胸部X線検査のフィルムの添付をします。

 

以下、病状判定による等級の例示です。

 

障害の程度 障害の状態
1級 認定の時期前6月以内に常時排菌があり、胸部X線所見が日本結核病学会病型分類のT型(広汎空洞型)又はU型(非広汎空洞型)、V型(不安定非空洞型)病巣の拡がりが3(大)であるもので、かつ、長期にわたる高度の安静と常時の介護を必要とするもの
2級

1.認定の時期前6月以内に排菌がなく、学会分類のT型若しくはU型又はV型病巣の拡がりが3(大)のもので、日常生活が著しい制限を受ける、又は日常生活に制限を加える必要があるもの
2.認定の時期前6月以内に排菌があり、学会分類のV型で病巣の拡がりがT(小)又は2(中)であるもので、日常生活が著しい制限を受ける、又は日常生活に制限を加える必要があるもの

3級

1.認定の時期前6月以内に排菌がなく、学会分類のT型若しくはU型又はV型で、積極的な抗結核薬による化学療法を施行しているもので、労働を制限を受けるか、労働に制限を加えることを必要とするもの
2.認定の時期前6月以内に排菌があり、学会分類W型であるもので、労働を制限を受けるか、労働に制限を加えることを必要とするもの

 

この等級表をみますと、T型だとか、3(大)だとか、書いてありますが、いきなりこの記載を見ても多くの方は?だと思います。このT型だとか3(大)というのが日本結核学病学会病型分類と言われるものです。

 

この日本結核学病学会病型分類によりますと、T型、U型、〜X型は病巣の性状の分類で、1,2,3が病巣の拡がりの分類になります。さらに診断書の胸部X線所見の欄には病側がどこにあるか、右か、左か、両側のどこにあるのかを記載する欄があります。・・・出典 結核ハンドブック

 

まず、病巣の分類(病型)の意味をみてみましょう。

 

T型 広汎空洞型 空洞面積の合計が拡がり(後記)を超し,肺病変の合計が一側肺に達するもの
U型 非広汎空洞型 空洞を伴う病変があって,上記第T型に該当しないもの
V型 不安定非空洞型 空洞は認められないが,不安定な肺病変があるもの
W型 安定非空洞型 安定していると考えられる肺病変のみがあるもの
X型 治癒型 治癒所見のみのもの

 

病巣の拡がりは・・・

 

第2肋骨前端上縁を通る水平線以上の肺野の面積を越えない範囲
1と3の中間
一側肺野面積を越えるもの

 

以上、日本結核学病学会病型分類により障害年金の等級は認定されるため、診断書には必ず胸部X線検査のフィルムの添付が必要となります。

 

次回も、もう少し肺結核の認定要領をみていきます。