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心疾患による障害A慢性心不全の評価

今回は、国民年金・厚生年金保険障害認定基準第11節 心疾患による障害 で認定対象となる障害はどのような症状のものかをみていきます。

 

心疾患は慢性心不全の状態を評価する

 

障害認定基準第11節 心疾患による障害の2 認定要領によりますと、認定対象となる心疾患は大きく分けて以下の6つに区分されるとあります。
@弁疾患、A心筋疾患、B虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、C難知性不整脈、D大動脈不整脈、E先天性心疾患に分けられますが、いずれの疾患も慢性心不全の状態を評価するとあります。

 

慢性心不全の定義につてい認定要領ではこう記してあります。心臓のポンプ機能の障害により、体の抹消組織への血液供給が不十分となった状態とあります。
ここでわかることは、慢性心不全とは病名ではなく心臓の状態を表しているということです。慢性心不全はあらゆる心疾患の終末像、つまり最後に出てくる症状であり、この症状を認定するということです。

 

慢性心不全の症状〜自覚症状と他覚所見

 

心不全の多くは左心室系の障害であることが多いですが、右心室系の障害も考慮に入れ慢性心不全の状態を評価します。循環器疾患用の診断書の1臨床所見の(1)自覚症状、(2)他覚所見欄の各症状は慢性心不全の症状になります。
自覚症状として、動悸、息切れ、呼吸困難、咳、痰、全身倦怠感などが主なもので、他覚所見としては、チアノーゼ、浮腫、頚動脈怒張、尿量減少などが表れます。

 

認定要領を読むと、慢性心不全の症状の評価にあたって自覚症状(心不全に基づく)と他覚所見の連動が重要視されていることがわかります。自覚症状と医師の診察から得られる客観的な他覚所見の連動性といったものが障害年金の請求が認められるか認められないかの一つの判断基準となっていると思われます。

 

また、検査成績の結果という客観的に判断できるものが障害年金の認定において重要視されています。心疾患による診断書の提出にあたっては、検査成績の記載漏れには気をつけなくてはなりません。