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心疾患による障害C心筋疾患とは?心筋症と心筋梗塞は別の病気です

前回は、弁疾患とはどのような病気か?障害年金を請求する上で国民年金・厚生年金保険 障害認定基準第11節 心疾患による障害の2 認定要領ではどのように扱われているのかみてみました。
今回は心筋疾患で障害年金を請求する上での注意点をみていきます。

 

心筋疾患とは?

 

心筋疾患と聞くと、心筋梗塞を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、心筋疾患と心筋梗塞は別の病気です。認定要領においても別の病気として扱われています。

 

心筋疾患とは、心臓の筋肉自体にに障害や炎症が起こる心筋症心臓腫瘍などに分類されます。 また、心筋症原因がわからない心筋症特定の疾患が原因で起こる特定心筋症に分けられますが、ここでは心疾患による障害の2 認定要領A 心筋疾患で扱われている、原因がわからない心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、など)についてみていきます。

 

拡張型心筋症には二次性のものと特発性のものとがある

 

拡張型心筋症になると心臓の筋肉の収縮力が低下し、左心室の壁が薄くなり、左右の心室、心房が(特に左心室)拡大が起こり心臓の役割である全身に血液を送り届ける機能が低下します。この拡張型心筋症には他の疾患を原因(アルコール、高血圧、代謝疾患、神経、筋疾患、心筋梗塞,感染症など)とする特定心筋症と、原因が不明の特発性拡張型心筋症があります。厚生労働省の調査によると5年生存率は70パーセントから80パーセントです。死因は不整脈や心不全が多いとあります。 参考 難病情報センターHP

 

肥大型心筋症は心筋が分厚くなる

 

肥大型心筋症は、左心室と右心室の間の壁が厚くなることにより、左心室が肥大化し、左心室から血液が流れ出る経路が狭くなる(閉塞性肥大型心筋症)と狭くならない(非閉塞性肥大型心筋症)に分類されます。肥大型心筋症は自覚症状があまりなく、突然死が起こる場合(心不全や不整脈に注意)があり、健康診断を受けることが大切です。 参考 心不全.com

 

非閉塞性肥大型心筋症は若い頃はあまり自覚症状がなく、閉塞性のものや拡張型心筋症では診断書の「1 臨床所見欄」記載の症状が現われます。

 

非閉塞性肥大心筋症若い頃はあまり自覚症状がありませんが、年をとると、動悸、息切れなどが起こることがあり、閉塞性のものは若い頃から動悸、息切れ、呼吸困難、胸痛、失神、むくみなどの症状があらわれます。また、拡張型心筋症においても、尿量や、むくみ、体重増加なども気をつける必要があります。 参考 循環器病情報サービスHP  

 

障害年金を請求する上では自覚症状をきちんと医師に伝え診断書に記載してもらい、他覚所見や検査成績といった客観的な所見が重要になってきます。

 

EF値は障害認定にあたり、参考にならないこともある

 

EF値とは心拍ごとに心臓が放出する血液量(駆出量)を拡張期の左心室容量で割った値。 引用 看護ナース辞典 ナースpedia

 

この数値は、心臓エコーなどで測定できますが、A心筋疾患 認定要領によりますと、EF値は障害認定にあたって参考にならないこともあるため、臨床所見はもとより、心電図検査、胸部X線検査などの結果も参考にして、総合的に等級判定するとあります。また、心臓カテーテル検査も重要です。