社会保険労士試験対策にも対応

心疾患による障害D虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)

前々回B弁疾患、前回C心筋疾患について書きましたが、今回は、国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第1章 障害等級認定基準 第11節 心疾患による障害で扱われている虚血性心疾患についてみていきたいと思います。

 

虚血性心疾患は「狭心症」、「心筋梗塞」の総称

 

虚血性心疾患という言葉は聞きなれない方が多いと思います。しかし、「狭心症」や「心筋梗塞といった言葉はよく耳にする言葉で馴染み深いでしょう。

 

虚血性心疾患とは「狭心症」と「心筋梗塞の総称です。

 

虚血性疾患とは?

心臓の筋肉には絶えず、心臓の周りをめぐっている冠動脈という血管により酸素や栄養が運ばれていますが、この冠動脈虚血(血管の狭窄や閉塞によって血流が減少した状態)をいいます。

 

虚血性心疾患の主な原因は動脈硬化

 

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の主な原因は動脈硬化ですが、動脈硬化は加齢などに伴い起こります。この動脈硬化は三つに分けられますが、障害認定基準で障害年金の対象になっている虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の原因となっているものは粥状(じゅくじょう)動脈硬化が多いと思われます。この粥状動脈硬化とは簡単に言うと、脂肪の沈着物が、血管の内側で大きくなり、血液の流れが悪くなる、そんな状態でしょう。

 

動脈硬化は狭心症や心筋梗塞を引き起こすが、脳梗塞の原因ともなる怖い状態

 

こうして、心臓の筋肉に十分な量の酸素や栄養が運ばれなくなりますと、狭心症が起こり、胸が締め付けられるような苦しみ、痛みが起こります。
また、血管の中でコレステロールの塊が何らかの原因により破れるとこれが血栓となり冠動脈をふさいでしまうと、心臓の筋肉に血液が届かなくなり、そこの細胞が壊死してしまいます。この状態を心筋梗塞といいます。胸の痛みも狭心症に比べて重大なものとなり、狭心症の発作が大体10分以内であるのに対し、心筋梗塞においては20分以上と長いものとなります。
一般的に、狭心症より、心筋梗塞のほうが重篤と考えられるようです。
また、心筋梗塞合併症に注意が必要です。不整脈、乳頭筋不全、虚血性心筋症など心筋梗塞後様々な合併症が起きる事があるようですので、障害年金を心筋梗塞で請求する場合には合併症の有無についてもしっかり把握し、症状についての聞き取りに注意する必要があるでしょう。

 

虚血性心疾患の検査と治療

 

虚血性心疾患の主な検査には心電図検査、ホルター心電図検査、負荷心電図検査、心臓カテーテル検査、心エコー検査や、CT検査やMRIなども有効といわれています。

 

狭心症の治療は、薬物療法、冠動脈形成術、冠動脈バイパス術など、心筋梗塞の場合、再灌流療法などが行われます。

 

心血管疾患が重複してある場合は客観的所見による日常生活能力の程度、検査数値、臨床所見などから総合的に認定されます。

 

認定基準を読みますと、客観的と言う言葉が何度かでてきます。障害年金を請求する上では客観性を強く意識することが大切と思われます。

 

参考 公益財団法人 日本心臓財団HP 、心不全・comHP、EIsaiHP、国立循環器病研究センター 循環器病情報サービスHP、聖マリアンナ医科大学HP